メタボリック防衛隊!
メタボリックな皆さんこんにちは!
皆さんは、COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease:慢性閉塞性肺疾患)という病名を知っていますか?
COPDは、喫煙習慣が主な原因となる肺の生活習慣病で、少し前までは肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていました。
日本ではある調査から、500万人以上がCOPDにかかっているのではないかと推計されています。この数字は糖尿病患者数に匹敵するモノです。
しかし、実際に治療を受けているのはわずか約22万人(厚生労働省統計2005年)に過ぎません。
COPDは徐々に進行する病気で、進行すると息切れから日常生活に支障を来し、更に進行すると入院加療を余儀なくされるまで重症化し、最後には死亡に至ります。
いかに早期診断し、適切に治療するかで、患者さんの予後は大きく変わってきます。
さて、この早期発見をするための検査ですが、スパイロ検査により肺の力(肺機能)を測定するのがベストです。
スパイロ検査とは、いっぱいに吸った息を出来るだけ早くマウスピースに吐き出すという簡単な検査で、息を吐き出すときに気道の気流制限の有無、またそれがどの程度かを判断します。スパイロメーターという測定機器を用います。
肺の生活習慣病COPDは、自覚症状が無くても発症・進行している可能性が高く、あるセミナー時において行われたスパイロ検査では、146名(平均年齢63.2歳)を測定した結果、その32%にあたる46名に閉塞性障害(COPD疑い)が見つかったそうです。
特徴的なことは、その46名の65%にあたる30名が既に、COPDであれば中等症以上にまで進行した閉塞性障害に見舞われていたことです。
また、咳・痰・息切れという自覚症状がひとつもない人でも、その20%に閉塞性障害(COPD疑い)がみられました。
違うセミナーでは、228名(平均年齢は62.9歳、男女構成ほぼ同数)の内70%にあたる160名が検診または人間ドックで肺の検査を受けていると回答したそうですが、70%の112名がレントゲン検査のことを肺の検査と考えていることが明らかになりました。
レントゲン検査は造影により肺の異常所見を見つけるものですから、COPDの早期診断には適しません。
COPDの診断には、肺の力(肺機能)を測定するスパイロ検査が重要ということになりますが、どこでどのようにするとスパイロ検査が受けられるのかが分かりにくいので、今後は各自治体等で、活発に啓蒙してもらいたいものです。

